2004-06-20から1日間の記事一覧

追記〔皐月のぬかり道/道いと悪しく〕

村人の諌めに耳をかさず、霊験あらたかな道祖神の前を下馬せずに通り過ぎようとし、命を失ってしまった実方。この風流人の評価には芭蕉も心揺らぐものがあったのでしょうか。ここ笠島が西行の故地でもあったのですが、ここを訪ねる労をとりませんでした。 行…

《おくのほそ道》五月四日 〔036〕

(あぶみ摺、)白石の城を過、笠しまの郡に入れば、藤中将実方の塚はいづくの程ならんと、人にとへば、是より遥右に見ゆる山際の里をミのわ、笠嶋と云。道祖神の社、かたみの薄、今にありとをしゆ。此頃の五月雨に、道いとあしく、身つかれ侍れば、よそなが…