追記:2〔日は山の端に・・・〕

風騒の人芭蕉は、「沼を尋、人にとひ、かつみかつみと、尋ありきて、日は山の端にかゝりぬ」ということで、恐ろしき「黒塚」に着いたのは、暗くなってからと書いて興を誘っていますが、曾良さんは、そこんとこまた暴露してくれています。福島に着いた時点でも、「日未少シ残ル」・・・。
それはともかく、曾良の目で紹介される安積沼の地形的記述は、芭蕉の記述をうのみにするかどうかは別として、二人の間で“かつみ=安積沼”が話題になっていたことを裏付けています。