《おくのほそ道》五月十六日 〔048〕

(封人の家を見かけて舎リ求ム。)三日風雨あれて、よしなき山中に逗留す。


 蚤虱馬の尿する枕もと

曾良随行日記)

○十六日 堺田二滞留。大雨、宿(和泉庄や、新右衛門兄也。)

堺田の夜は二晩ですから、この「よしなき山中」の枕もとの音風景!、いつのものやら特定できず、“のみしらみ”の句、昨日今日の両日並記とさせていただきました。

ところで、五月十四日以来、曾良さんの日記に時刻の書き込みがありません!。これはどうしたことなのでしょう?。
というわけで芭蕉さん、「三日風雨あれて」と書いていますが、そして堺田2泊3日であることも確かですが、十五日いつ頃堺田に着いたのか、一七日いつ頃旅立ったのか不明です。一七日は快晴と曾良さんは書いていますから、「三日風雨あれて」は、デフォルメなのでしょうね。