《おくのほそ道》六月四日 〔066〕

四日、本坊にをゐて俳諧興行。


 有難や雪をかほらす南谷

曾良随行日記)

〇四日 天気吉。昼時、本坊ヘ蕎切ニテ被招、会覚ニ謁ス。並南部殿御代参ノ僧浄教院・江州圓入ニ会ス。俳、表計ニテ帰ル。三日ノ夜、希有観修坊釣雪逢。互ニ泣涕ヌ。

六月四日(G:7/20)、羽黒山2日目。
南谷別院(羽黒権現社の別当寺若王寺の別院)は、羽黒山の中腹にあったということです(現在は、礎石だけ)。では、若王寺本坊はどこ?。

この日の歌仙は表六句まで。発句は芭蕉


 有難や雪をかほらす風の音


「ほそ道」が記されたとき、下五が「南谷」に変わっています。