《おくのほそ道》六月九日 〔071〕

坊に帰れバ、

曾良随行日記)

〇九日 天気吉、折々曇。断食。及昼テシメアグル。ソウメンヲ進ム。亦、和交院ノ御入テ、飯・名酒等持参。申刻ニ至ル。花ノ句ヲ進テ、俳、終。ソラ発句、四句迄出來ル。

岩波文庫の注によると、下山の翌朝は断食し,昼にそうめんを食べるのがお山成就のお祝いのしきたりとのこと。
三山巡礼を間に挟んで6月4、5日、9日にわたった歌仙は、この日終了。(後日紹介)

それにしても修験宿坊での蕎麦切り、この日のそうめん、そうして名酒!(これって地酒“出羽桜”?)。加えて出羽ならではの味わいの一皿が付け出しで!。
「や‥‥これはうまそうな」(鬼平)と舌なめずり状態です(笑)。

一皿をかってにつけるなって?
花の句に会覚阿闍梨曰く;

 盃のさかなに流す花の浪