《おくのほそ道》六月十一日 〔073〕

逈が岡の城下、長山氏重行と云、もののふの家にむかへられて、誹諧、(・・・)

曾良随行日記)

〇十一日 折々村雨ス。俳有。翁、持病不快故、昼程中絶ス。

曾良本では、「逈が岡」〔←鶴が岡〕、「誹諧」〔←俳諧〕の文字が使ってあります。(昨日は、うっかり「俳諧」と書いてしまいました。)

鶴が岡(鶴岡)2日目。
鶴が岡は、庄内藩酒井左衛門尉忠直、十四万石の城下町。
長山重行(しげゆき;俳号は重行ジュウコウ)、酒井家藩士百五十石。江戸在勤中、芭蕉と見知っていたか?。

三山巡礼の疲れでしょう、「翁、持病不快」で句会は途中で終わりました。