《初真桑》再登場!

あふみや玉志亭にして、納涼の佳興に瓜をもてなして、発句を乞うて曰、句なき者は喰事あたはじと戯れければ

初真桑四にや断ン輪に切ン  (真蹟詠草)

 初真瓜四ツにやわらん輪にやせむ (うき世の北) 
 初真桑たてにやわらん輪に切ん  (泊船集) 

以上は、岩波文庫芭蕉俳句集』の初真桑の句の部分を写したものです。
6月23日(G:8/8)の項〔No.3087〕で、再報告を約束していたものです。いろんなバリエーションがあるようです。

『俳句集』写して、ハッと気づいたのですが・・・
曽良の日記では、「近江屋」となっていてなんの疑問も持たなかったのですが、近江の歴史的仮名遣いは「あふみ」で、これって「鐙」の読み(=あふみ/濁点なし)と同じなのです。
近江屋とは、あの酒田の豪商<三十六衆>筆頭として有名な《鐙屋》のことだったのです。
http://www.ybc.co.jp/TABI99/TABI09-2/TB0924.HTM 
http://www.ybc.co.jp/TABI99/TABI09-2/TB0923.HTM

ところで〔鐙屋=あふみや=近江屋〕の言葉遊び誰が考えたのでしょう。

ところで(こだわりますが)、鐙屋は近江の出身だったのでしょうか。「北前船近江商人!」このテーマ、いずれ・・・。


〔鐙屋=あふみや=近江屋〕説、保留にさせてください(笑)。
発見と思って一人ではしゃぎましたが・・・。

かぐら川説?と同様の断定をしているものも、確かにあるのですが、否定説というより、もともと別の商家であるかのように書いたものもあるので。
わかるかどうか、わかりませんが調べてみます。