元禄二年八月二十二日〔1689.10.05〕

大垣の庄に入ば、如行が家に入集る。前川子、荊口父子、其外、したしき人々、日夜とふらひて、蘇生のものに、あふがごとく、且、よろこび、且、いたハる。

曾良随行日記)

○廿二日 快晴。

大垣に着いた芭蕉は、大垣藩士・近藤如行邸を宿とする。蕉門の親しき人々が集まってくる。
(なお、当時の美濃大垣藩十万石の当主は、四代・戸田氏定(貞享元年八月〜享保八年四月)